小惑星が地球に衝突する確率は?NASAの監視データで徹底解説
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小惑星が地球に衝突する確率は?NASAの監視データで徹底解説

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数字ラボ編集部
#小惑星#確率#宇宙#NASA#科学

「小惑星が地球に衝突したらどうなるんだろう…」

映画『アルマゲドン』や『ドント・ルック・アップ』を見て、こんな不安を感じたことはありませんか?

この記事では、小惑星が地球に衝突する確率を NASAの最新データ で徹底解説します。

【結論】

恐竜を絶滅させたような直径10km級の小惑星が衝突する確率は、 1億年に1回 程度。都市を破壊する直径50m級は 約1,000年に1回 。NASAは直径1km以上の小惑星を 95% 把握しており、今後100年以内に 壊滅的な被害をもたらす小惑星 の衝突は 現時点で予測されていません

小惑星衝突の確率は?サイズ別に解説

サイズ別の衝突確率

サイズ衝突頻度被害規模既知の割合
10km以上約1億年に1回大量絶滅約100%
1km以上約50万年に1回文明崩壊約95%
140m以上約2万年に1回国家規模の被害約40%
50m以上約1,000年に1回都市破壊約5%
20m以上約60年に1回局地的被害約1%

直径1km以上の小惑星はほぼ把握済み で、今後100年間は安全とされています。

現在監視中の危険な小惑星

小惑星名直径最接近日衝突確率
ベンヌ約500m2182年9月24日2,700分の1(0.037%)
アポフィス約340m2029年4月13日衝突なし確定
2024 YR440〜90m2032年12月22日0.0011%未満
2010 RF12約7m2095年9月約10%(被害軽微)

現時点で 「確実に衝突する」と予測される小惑星はゼロ です。

6600万年前の恐竜絶滅級の衝突確率

恐竜を絶滅させた小惑星

約6600万年前、直径 約14km の小惑星がメキシコのユカタン半島に衝突しました。

項目数値・内容
小惑星の直径約14km
衝突角度地表面に対して60度
クレーターの直径約180km
絶滅した生物全生物の約75%
衝突エネルギーTNT火薬100兆トン相当

この衝突により、恐竜だけでなく地球上の生物の 約75% が絶滅しました。

同規模の衝突が起きる確率

期間衝突確率
今年中約1億分の1(0.000001%)
100年以内約100万分の1(0.0001%)
1万年以内約1万分の1(0.01%)
100万年以内約1%(ほぼ起きる)

人類の寿命で考えれば、 恐竜絶滅級の衝突を心配する必要はほぼない と言えます。

NASAの小惑星監視システム

監視システムの概要

NASAは複数の監視システムで地球接近天体(NEO)を追跡しています。

システム名運用機関特徴
SentryNASA/JPL今後100年間の衝突確率を自動計算
ATLASハワイ大学地球全体をカバーする早期警戒
Pan-STARRSハワイ大学大規模なサーベイ観測
カタリナアリゾナ大学毎晩の系統的観測

2026年以降の観測強化

ミッション打上げ予定目的
NEOサーベイヤー2026年赤外線で未発見の小惑星を探査
Hera2026年DART衝突実験の効果を調査
アポフィス観測2029年最接近時の詳細観測

2026年打ち上げ予定のNEOサーベイヤー により、数十万個の新たな小惑星が発見される見込みです。

小惑星衝突 vs 他のリスク比較

他の死因との確率比較

死因一生での確率小惑星との比率
心臓病約5分の1小惑星の100万倍
交通事故約100分の1小惑星の50万倍
落雷約8万分の1小惑星の600倍
飛行機事故約11万分の1小惑星の450倍
サメに襲われる約375万分の1小惑星の13倍
小惑星衝突で死亡約5000万分の1

小惑星衝突で死ぬ確率は、サメに襲われるよりも低い です。

自然災害との比較

災害年間発生確率最大被害規模
巨大地震(M8以上)数年に1回数万人
大型台風年に数回数千人
火山噴火(VEI6以上)100年に1回数万人
都市破壊級の小惑星1,000年に1回数百万人
文明崩壊級の小惑星50万年に1回数十億人

発生頻度は低いものの、 衝突時の被害規模は桁違い です。

もし小惑星が衝突したら?

サイズ別の被害シナリオ

直径20m(ツングースカ級)

  • 2013年ロシア・チェリャビンスク隕石(17m)は窓ガラス破損で1,500人負傷
  • 1908年ツングースカ(50〜60m)は2,000km²の森林を破壊

直径140m(都市破壊級)

  • 東京都心に落下した場合、23区全域に壊滅的被害
  • 津波を伴えば沿岸部に甚大な被害

直径1km(文明崩壊級)

  • 衝突エネルギーは核兵器数万発分
  • 「核の冬」に似た気候変動で農業壊滅

警告時間と対応

小惑星サイズ発見から衝突まで可能な対応
1km以上数十年前軌道変更ミッション
140m以上数年〜数十年前軌道変更 or 避難
50m以下数日〜数週間避難のみ
20m以下数時間〜発見困難ほぼ対応不可

小さな小惑星ほど発見が遅れ、対応が難しい のが現実です。

プラネタリーディフェンスの現状

DARTミッションの成功

2022年、NASAのDARTミッションは小惑星ディモルフォスへの衝突実験に成功しました。

項目結果
標的小惑星ディモルフォス(直径160m)
衝突速度時速約2万2,000km
軌道変化公転周期が32分短縮
意義人類初の「惑星防衛」成功例

小惑星の軌道を変えることは技術的に可能 と実証されました。

今後の防衛計画

  • 早期発見の強化:NEOサーベイヤーで未発見の小惑星を探索
  • 軌道変更技術:複数の方法(衝突、重力牽引、核爆発)を研究
  • 国際協力:国際小惑星警報ネットワーク(IAWN)による情報共有

小惑星衝突に関するよくある質問

よくある質問

Q1. 小惑星が地球に衝突する確率は?

恐竜絶滅級(直径10km以上)は約1億年に1回、都市破壊級(直径50m)は約1,000年に1回程度です。現時点で今後100年以内に確実に衝突する小惑星は発見されていません。

Q2. NASAは危険な小惑星を把握している?

直径1km以上の小惑星は約95%が把握済みで、今後100年以内に衝突する危険性はありません。ただし、直径140m以下の小惑星は約60%が未発見で、監視強化が進められています。

Q3. 小惑星が向かってきたら止められる?

2022年のDARTミッションで、小惑星の軌道を変えることは技術的に可能と実証されました。ただし、早期発見が必要で、衝突の数年〜数十年前に対応を始める必要があります。

Q4. 恐竜絶滅のような衝突は今後起きる?

起きる可能性はありますが、頻度は約1億年に1回です。人類の寿命で考えれば心配する必要はほぼなく、仮に発見されても数十年前には予測できるため対策が可能です。

まとめ:小惑星衝突の確率と現実

小惑星が地球に衝突する確率について、覚えておくべきポイントは以下の通りです。

  • 恐竜絶滅級の衝突は約1億年に1回(心配不要)
  • NASAは危険な大型小惑星の95%を把握済み
  • 今後100年以内に衝突する小惑星はゼロ
  • 軌道変更技術は2022年に実証済み

映画のような「突然の小惑星衝突」が起きる可能性は 極めて低い です。

むしろ心配すべきは、地震や台風といった 「毎年確実に起きる災害」 への備えでしょう。小惑星の心配をするより、防災グッズを揃えた方がはるかに現実的です。

参考文献・データ出典

数字ラボ博士

数字ラボ編集部

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