飛行機の両エンジン停止の確率は10億分の1!実際の事例と生還率
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飛行機の両エンジン停止の確率は10億分の1!実際の事例と生還率

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数字ラボ博士
#飛行機#確率#エンジン#航空事故#安全性

「飛行機のエンジンが両方止まったらどうなるの?」

そんな不安を感じたことはありませんか?映画やニュースで航空事故を見るたびに、ふと頭をよぎる疑問です。

この記事では、飛行機の両エンジンが停止する確率と、実際に起きた事例について解説します。

【結論】

飛行機の両エンジンが同時に停止する確率は約10億分の1。片方のエンジン停止が10万飛行時間に1回なので、両方同時は天文学的に低い確率です。ただし、バードストライクや火山灰など特殊な状況では発生例があります。

飛行機の両エンジン停止確率は「10億分の1」

飛行機が最も恐ろしい事態に陥る確率はどれくらいなのか。統計データを基に計算してみましょう。

エンジン1基の故障確率から計算

現代のジェットエンジンは非常に信頼性が高く、飛行中のエンジン停止(IFSD: In-Flight Shut Down)は約10万飛行時間に1回の確率です。

これを両エンジン同時停止で計算すると:

項目確率
エンジン1基の停止確率1/100,000(10万分の1)
両エンジン同時停止1/10,000,000,000(10億分の1)
博士
博士

10億分の1って、毎日飛行機に乗って274万年に1回遭遇するレベル。人類の歴史より長いね。

航空機に課せられる安全基準

航空機には、自動車の約30倍という厳しい安全基準が課せられています。

「10のマイナス9乗以下」—つまり、10億時間の飛行で1回の故障しか許されないという設計基準です。

これは「約114万年間、毎日飛行機に乗って一度遭遇するかどうか」という確率に相当します。

それでも起きた「両エンジン停止」の事例

確率的にはほぼ起こらないはずの両エンジン停止。しかし、実際には複数の事例が報告されています。

ハドソン川の奇跡(2009年)

USエアウェイズ1549便

2009年1月15日、ニューヨークのラガーディア空港を離陸直後、鳥の群れに遭遇。両エンジンが鳥を吸い込み停止。サレンバーガー機長の判断でハドソン川に不時着水し、乗客乗員155名全員が生還しました。

ブリティッシュ・エアウェイズ9便(1982年)

インドネシア上空で火山灰を吸い込み、ボーイング747の4基すべてのエンジンが停止

全エンジン停止から12分後、高度3,400mまで降下したところで第4エンジンが再始動。その後、他のエンジンも復活し、ジャカルタ国際空港への緊急着陸に成功しました。

ギムリー・グライダー(1983年)

エア・カナダ143便がカナダ上空で燃料切れにより両エンジンが停止。パイロットは滑空しながら廃止された軍用飛行場(ギムリー空港)に着陸し、 乗客乗員69名全員が生還 しました。

事例原因結果
USエアウェイズ1549便2009年バードストライク全員生還
BA9便1982年火山灰全員生還
エア・カナダ143便1983年燃料切れ全員生還

なぜ両エンジン停止でも「落ちない」のか

エンジンが全部止まったら、鉄の塊である飛行機は真っ逆さまに落ちるのではないか?そんな疑問にお答えします。

飛行機はグライダーのように滑空できる

エンジンが止まっても、飛行機は即座に墜落するわけではありません。

高度1万メートルから、エンジンなしで約150〜200km滑空できます。これは東京から静岡くらいの距離です。

バックアップシステムの存在

システム役割
RAT(ラムエアタービン)小型プロペラで最低限の電力と油圧を供給
APU(補助動力装置)バックアップの電源として機能

エンジンが停止すると、RATが自動で展開され、操縦に必要な最低限の電力と油圧を確保します。

博士
博士

映画みたいに「エンジン止まった!落ちる!」というのは大げさ。実際は滑空しながら最寄りの空港を目指すか、ハドソン川のように安全な場所に着陸するんだ。

両エンジン停止の主な原因

滅多に起きない全エンジン停止ですが、起きるとすればどのような原因が考えられるのでしょうか。

バードストライク

鳥がエンジンに吸い込まれる「バードストライク」は、年間約2,000件報告されています。

ただし、エンジンは一定重量以下の鳥なら停止しないよう設計されており、実際に鳥を打ち込むテストに合格しないと出荷できません。

火山灰

火山灰はエンジン内部で溶けてガラス状になり、燃焼を妨げます。

1982年のBA9便の事故以降、火山活動がある地域の飛行ルートは厳しく管理されています。

燃料切れ・燃料汚染

過去には燃料系統のトラブルで両エンジンが停止した例もあります。現在は燃料管理システムが高度化し、このリスクは大幅に低減しています。

じゃあ、どうすればいい?

私たちが飛行機に乗るとき、この低い確率のリスクに対してどう向き合えばよいのでしょうか。

1. 「飛行機は安全」という事実を知る

両エンジン停止の確率は10億分の1。宝くじで1等が当たる確率(2,000万分の1)より50倍以上低いです。

2. パニック映画を真に受けない

映画では劇的に描かれますが、実際の航空機は多重の安全装置で守られています。

3. むしろ空港までの移動に注意

統計的には、空港までの車移動の方が飛行機より事故リスクが高いです。

よくある質問

Q1. 片方のエンジンが止まったら飛行機は飛べますか?

飛べます。双発機は片方のエンジンだけで離陸・上昇・着陸できるよう設計されています。

Q2. パイロットは両エンジン停止の訓練を受けていますか?

はい。シミュレーターで定期的に訓練しています。多くのパイロットは実フライトでエンジン故障を経験せずに定年を迎えます。

Q3. 3発機・4発機の方が安全ですか?

エンジン数と安全性は比例しません。現代の双発機は厳格な安全基準をクリアしており、燃費効率の面で双発機が主流になっています。

まとめ:両エンジン停止は「ほぼ起きない」が備えはある

  • 両エンジン同時停止の確率は10億分の1
  • 過去の事例ではほとんどが生還している
  • 滑空能力とバックアップシステムで「即墜落」にはならない
  • 飛行機は世界で最も安全な乗り物の一つ

飛行機のエンジンが両方止まる確率は、隕石に当たる確率より低いです。安心して空の旅を楽しみましょう。

参考文献・データ出典

数字ラボ博士

数字ラボ博士

日常の「なんで?」を見つけると計算せずにはいられない。難しいことも「要するにね」と噛み砕いて、数字で答えを出すよ。

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