巨大地震が30年以内に起きる確率は?南海トラフ・首都直下の最新データ
リスクと確率

巨大地震が30年以内に起きる確率は?南海トラフ・首都直下の最新データ

当サイトのリンクには広告がふくまれています。

数字ラボ編集部
#地震#確率#防災#南海トラフ#首都直下地震

「南海トラフ地震や首都直下地震って、本当に30年以内に起きるの?」

ニュースで聞く「30年以内に70%」という数字、実際どのくらいの危険性なのか気になりますよね。

この記事では、巨大地震の発生確率を 最新の政府データで徹底解説 します。

【結論】

南海トラフ地震は30年以内に 60〜90%以上 、首都直下地震は 約70% の発生確率。これは「30年以内に必ず起きる」という意味ではありませんが、 一生に一度は遭遇する可能性が高い レベルです。「いつ起きてもおかしくない」と考えて備えることが重要です。

巨大地震の30年以内発生確率【2025年最新】

まずは、内閣府や地震調査委員会が公表している主要な巨大地震の発生確率を見てみましょう。高い確率が示されています。

主要地震の発生確率

地震30年以内確率想定規模想定死者数
南海トラフ地震60〜90%以上M8〜9クラス最大32万人
首都直下地震約70%M7クラス最大2.3万人
相模トラフ(M8級)0〜6%M8クラス
千島海溝(M9級)7〜40%M9クラス最大10万人
博士
博士

「30年以内」という期間は、住宅ローンや建物の寿命とほぼ同じじゃ。つまり、家を建てて住み続ける間に遭遇する可能性が極めて高いということじゃな。

※2025年1月時点の政府地震調査委員会データ

「30年以内に70%」はどのくらい危険?

比較対象30年間の確率参考
南海トラフ地震60〜90%以上
首都直下地震約70%
火災で被災約2%約35倍低い
交通事故に遭う約24%約3倍低い
ガンに罹患約50%同程度

交通事故や火災よりも遥かに高い確率です。「自分だけは大丈夫」という正常性バイアスを捨て、現実的なリスクとして捉える必要があります。

※火災・交通事故は「遭遇する確率」、ガンは「生涯罹患率」。地震は「発生確率」であり、被災確率とは異なる点に注意。

「30年以内に70%」は、他のリスクと比べても非常に高い 数字です。

南海トラフ地震の発生確率

特に警戒されている南海トラフ地震について、最新の評価見直しを含めて詳しく解説します。

最新の確率評価(2025年版)

2025年1月、政府の地震調査委員会は南海トラフ地震の確率評価を見直しました。

項目内容
従来の評価30年以内に70〜80%程度
新しい評価(2025年9月)60〜90%以上 または 20〜50%(2種類併記)
見直しの理由高知県室津港の地盤隆起データに誤差が発覚
博士
博士

確率が2種類あるのは混乱しますね…。でも、低い方の20〜50%だとしても十分に高い数字ですよね。油断は禁物です。

なぜ2種類の確率になった?

南海トラフ地震の発生確率は、過去の地震履歴から計算されています。

従来は高知県室津港の「地盤隆起データ」を根拠にしていましたが、このデータの信頼性に疑義が唱えられ、再計算した結果 2種類の確率 が示されることになりました。

  • 60〜90%以上: 従来モデルの計算結果
  • 20〜50%: 室津港データを除外した計算結果

地震調査委の平田直委員長は「不確実性を含めても発生確率は高い。1年以内に起きる可能性もある」と注意を呼びかけています。

南海トラフ地震の被害想定

項目想定
死者数最大約32万人(津波による死者が大半)
全壊・焼失建物約238万棟
経済被害約220兆円(国家予算の約2年分)
被災エリア静岡〜九州の太平洋側
博士
博士

国家予算の2年分が吹き飛ぶ計算じゃ。経済的なダメージも計り知れないが、何より命を守ることが最優先じゃよ。

経済被害220兆円は、東日本大震災(約16.9兆円)の約13倍 に相当します。

首都直下地震の発生確率

日本の首都機能を直撃する「首都直下地震」のリスクについても確認しておきましょう。

30年以内に約70%

首都直下地震は、南関東で起きるM7クラスの地震の総称です。

項目内容
発生確率30年以内に約70%
想定規模M7クラス
震源域東京・神奈川・千葉・埼玉の直下
過去の例1923年関東大震災(M7.9)
博士
博士

東京だけでなく、神奈川や千葉、埼玉も震源域に含まれているんですね。首都圏に住む人は誰もが当事者という意識を持たないと…。

首都直下地震の被害想定

項目想定
死者数最大約2.3万人
負傷者数約12万人以上
全壊・焼失建物約61万棟
経済被害約95兆円(直接被害)+ 約18兆円/年(間接被害)

首都機能がマヒすることで、全国の経済活動に深刻な影響 が出ると想定されています。

都道府県別の地震発生確率

「自分の住んでいる地域はどうなのか?」各都道府県ごとの震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を見ていきます。

震度6弱以上の確率(30年以内)

順位都道府県確率(主要都市)
1位静岡県静岡市:68%、浜松市:45%
2位茨城県水戸市:81%
3位高知県高知市:75%
4位徳島県徳島市:75%
5位千葉県千葉市:62%
6位愛知県名古屋市:46%
7位東京都新宿区:47%
8位神奈川県横浜市:38%
9位三重県津市:64%
10位大阪府大阪市:30%

太平洋側の地域で特に確率が高くなっていますが、日本全国どこでも地震のリスクはあります。確率が低い地域でも、過去には大きな地震が発生しています。

※全国地震動予測地図(地震調査研究推進本部)より。最新版は地震本部サイトで確認可能。

確率が比較的低い地域

都道府県確率(主要都市)理由
岡山県岡山市:約41%活断層が少ない
香川県高松市:約60%南海トラフからやや遠い
北海道(札幌)札幌市:約1.5%活断層・海溝から遠い

「確率が低い=安全」ではなく、あくまで相対的な比較 です。

巨大地震に備える

高い確率で発生すると予測される地震に対して、私たちが今できる個人レベルでの備えをまとめました。

今すぐできる備え

備え具体的な行動
家具の固定転倒防止器具で家具・家電を固定
非常用品の準備水・食料・懐中電灯を3日分以上
避難経路の確認自宅・職場からの避難場所を把握
家族との連絡方法災害用伝言ダイヤル(171)の使い方を確認
保険の見直し地震保険への加入を検討

地震保険の加入率

項目数値
全国平均加入率約35%(2023年度)
最も高い県宮城県:約52%
最も低い県長崎県:約18%

巨大地震の発生確率を考えると、地震保険への加入は検討すべき です。

地震確率の「30年」の意味

よく耳にする「30年以内の確率」という表現について、その本来の意味を正しく理解しておきましょう。

なぜ「30年」なのか?

理由説明
建物の耐用年数一般的な住宅の耐用年数が約30年
住宅ローン期間多くのローンが30〜35年
生活設計の単位一世代の生活設計期間に相当

「70%」は「30年後に起きる」という意味ではない

「30年以内に70%」は、 「30年の間にいつ起きてもおかしくない」 という意味です。

  • 明日起きる可能性もある
  • 30年間起きない可能性もある(確率30%)
  • 「いつ起きるか」は予測不能

「まだ大丈夫」ではなく「いつ起きてもいいように備える」 ことが重要です。

巨大地震が30年以内に起きる確率はに関するよくある質問

Q1. 南海トラフ地震は30年以内に必ず起きる?

「必ず起きる」とは言えません。60〜90%の確率は非常に高いですが、30%は「起きない」可能性もあります。ただし、過去の履歴から見て「いつ起きてもおかしくない」状態であることは確かです。

Q2. 首都直下地震と南海トラフ地震、どちらが先に起きる?

予測は不可能です。両方とも30年以内の発生確率が高く、どちらが先に起きるかは誰にもわかりません。両方に備えることが重要です。

Q3. 地震の発生確率が低い地域に引っ越すべき?

確率が低いからといって安全とは限りません。2016年の熊本地震は、発生確率がほぼ0%とされていた断層で起きました。どこに住んでいても備えは必要です。

Q4. 緊急地震速報は巨大地震でも間に合う?

震源から近い場合は間に合わないことがあります。南海トラフ地震では、太平洋沿岸で津波到達まで数分〜十数分しかない地域もあります。日頃からの備えと、揺れを感じたらすぐ避難する心構えが重要です。

まとめ:巨大地震の発生確率と備え

巨大地震の発生確率について、覚えておくべきポイントは以下の通りです。

  • 南海トラフ地震は30年以内に60〜90%以上 の発生確率
  • 首都直下地震は30年以内に約70% の発生確率
  • 「30年以内」は明日起きてもおかしくない という意味
  • 確率が低い地域でも備えは必要

「30年以内に70%」という数字は、 一生に一度は遭遇する可能性が高い ことを意味しています。

今日から家具の固定、非常用品の準備、避難経路の確認を始めましょう。

参考文献・データ出典

数字ラボ博士

数字ラボ編集部

日常の「なんで?」を見つけると計算せずにはいられない。難しいことも「要するにね」と噛み砕いて、数字で答えを出すよ。

𝕏 をチェック