ラーメン屋が1日に稼ぐ売上と利益を数字で計算
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ラーメン屋が1日に稼ぐ売上と利益を数字で計算

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数字ラボ編集部
#飲食店#期待値#売上#原価率#ラーメン

「このラーメン屋、いつも行列ができているけど、1日にいくら儲かっているんだろう?」 美味しいラーメンをすすりながら、ふとそんな下世話な疑問を抱いたことはありませんか?

近年、原価高騰で厳しいと言われる飲食業界ですが、繁盛店が弾き出す数字は驚異的です。この記事では、特に熱狂的なファンが多い「豚骨ラーメン(家系ラーメンなど)」をモデルに、1杯の原価から1日の売上、そして最終的な利益(手残り)の期待値までを具体的な数字で計算・解剖します。

【この記事の結論】

  • 1杯900円の豚骨ラーメンの原価は約270円(原価率30%)。豚骨スープは仕込みの手間と材料で原価が高め
  • 繁盛店が1日150杯売った場合、1日の売上は約13.5万円、月商は約400万円規模になる
  • 家賃・光熱費・人件費を差し引いた最終的な営業利益率は約10〜15%。店主の月収は50万円〜100万円以上も狙える

【結論】4軸まとめ表

評価軸評価内容
確率★★★☆☆飲食店の開業から3年後も黒字の確率は約30〜50%
期待値★★★★☆繁盛店なら月商400万円・月収60〜100万円以上の期待値がある
コスパ★★★★☆原価率30%に収めれば粗利率70%。スポット仕入れや工夫で上昇余地あり
タイパ★★☆☆☆仕込みを含めると1日14〜16時間労働も珍しくなく、時給換算は低くなりがち
総合おすすめ度★★★☆☆高い売上ポテンシャルがある一方、体力的負担と廃業リスクを十分に把握した上で開業すべき

豚骨ラーメン1杯(900円)の原価はいくら?

まずは、ラーメン1杯を作るのにかかる「原価(材料費)」から計算してみましょう。 一般的な飲食店の適切な食材原価率は30%と言われていますが、ラーメンも例外ではありません。販売価格900円の豚骨ラーメンの場合、原価の期待値は以下のようになります。

1杯あたりの原価内訳(推定)

  • スープ・タレ:約100円〜120円 豚骨ラーメンの命であるスープは、大量の豚骨を長時間煮込むため、醤油や塩ベースのスープに比べて原価が2倍近くかかります。
  • 麺:約40円〜60円 一般的な中華麺1玉(150g程度)の仕入れ価格です。
  • 具材(チャーシュー、ネギ、海苔など):約60円〜90円 最近は豚肉の高騰により、チャーシューの原価比率が非常に上がっています。

合計原価:約270円(原価率30%) 1杯売れるごとに、約630円の「粗利益」が生まれる計算になります。

ラーメン店が1日に稼ぐ「売上」の期待値

粗利益が出たところで、次は「1日に何杯売れるか」を掛け合わせて1日の売上高を出してみましょう。

  • 一般的な店舗:1日あたり60〜80杯(黒字ラインの目安)
  • 繁盛店・行列店:1日あたり150〜200杯(トップクラスは300杯超えも)

ここでは、「客単価900円、1日150杯売る繁盛店」をモデルに計算します。

  • 1日の売上:900円 × 150杯 = 135,000円
  • 1ヶ月の売上(30日営業):135,000円 × 30日 = 約4,050,000円(月商400万円超)

たったラーメン1杯の積み重ねですが、月に400万円もの大金が動くビジネスであることがわかります。

ラーメン屋 1日売上シミュレーター

1杯の価格と販売杯数から、売上と粗利益を計算しよう。

1日の売上
135,000
1日の粗利益
94,500
月商(30日営業)
4,050,000

ラーメンスタイル別:原価率比較

豚骨ラーメンの原価率は約30%と説明したが、実はスタイルによって原価率は大きく変わる。

ラーメンスタイル1杯の価格帯原価率の目安特徴・コスト要因
豚骨ラーメン800〜1,000円約28〜33%スープ仕込みに大量の豚骨・時間・ガス代がかかる
醤油ラーメン750〜950円約25〜30%スープは比較的シンプルでコスト低め
塩ラーメン750〜1,000円約22〜28%素材の鮮度が勝負。魚介ベースは原価高め
味噌ラーメン800〜1,000円約27〜32%味噌タレのコストがやや高い
二郎系ラーメン900〜1,200円約35〜42%大量の野菜・豚肉で原価が高いが固定ファンが強い
つけ麺900〜1,200円約28〜33%麺量が多くなりがちで麺原価が上がる

スープの仕込みに最もコストがかかる豚骨は、確かに原価率が高め。一方で「塩ラーメン」は材料費こそ抑えられるが、ブランド力・立地・接客力で勝負するため参入難易度も高い業態だ。

ラーメン店の開業費用と「回収できる期間」の計算

「将来、自分のラーメン店を開きたい」と夢見る人も多いだろう。しかし開業には多大な初期投資が必要だ。

開業費用の内訳(10〜15坪の標準的な店舗)

費用項目金額の目安
物件取得費(敷金・礼金)100万〜200万円
内装工事費(厨房設備含む)300万〜600万円
厨房機器・設備200万〜400万円
看板・POP・制服など30万〜80万円
食器・消耗品の初期在庫10万〜30万円
運転資金(3ヶ月分)100万〜200万円
合計目安約800万〜1,500万円

初期投資の回収期間は何年かかる?

月商400万円・営業利益率12%の繁盛店でシミュレーションしてみよう。

  • 月間利益:400万円 × 12% = 48万円
  • 初期投資1,000万円を回収するまで:1,000万円 ÷ 48万円 = 約21ヶ月(約1年9ヶ月)

繁盛店なら2年以内に初期投資を回収できる計算だ。ただし、これは「ほぼ満席で回転している場合」の話。飲食店の3年以内廃業率は約70% とも言われており、黒字を継続しながら投資回収まで持ちこたえることがいかに難しいかが数字から見えてくる。

家賃・人件費を引いた最終利益(店主の手残り)はいくらか?

月商400万円を売り上げても、それがすべて利益になるわけではありません。ここから様々な経費(FLコスト等)が引かれていきます。

月商400万円の店舗における経費の目安

  1. 食材原価(約30%):約120万円
  2. 人件費(約25〜30%):約100万〜120万円(アルバイトスタッフの給与など)
  3. 家賃(約5〜10%):約30万〜40万円(立地により変動)
  4. 水道光熱費(約5%):約20万円(豚骨スープは火を使い続けるためガス代が高い)
  5. その他経費:消耗品や広告費など

これらを差し引いた、最終的な営業利益率は「約10%〜15%」が優良店の目安とされています。

  • 月商4,000,000円 × 営業利益率12% = 月間利益:約480,000円

もし店主が自ら厨房に立っている(オーナーシェフ)場合、自身の人件費枠もプラスされるため、月に60万〜100万円近い手取り(年収1,000万円プレイヤー)になるケースも決して珍しくありません。

まとめ:ラーメン屋は「回転率とトッピング」で利益を最大化するビジネス

ラーメン屋の1日の売上と利益の構造について数字で解説しました。

  • 1杯900円の豚骨ラーメンの原価は約270円。
  • 1日150杯売る繁盛店なら、日の売上は13.5万円、月商は400万円規模。
  • 利益率は10〜15%だが、店主の頑張り次第で年収1,000万円以上が狙える。

ただし、豚骨ラーメンは「ガス代の高騰」や「スープの仕込みにおける重労働」など、見えない苦労が非常に多い業態でもあります。 利益(期待値)をさらに上げるには、原価率の低い「煮玉子」などのトッピングや、サイドメニュー(ライスや餃子)の注文率をいかに上げるかが重要な戦略になります。今度ラーメン屋に行ったら、厨房の奥の数字の動きを想像してみるのも面白いかもしれません。

ラーメン屋の売上と利益に関するよくある質問

Q1. ラーメン1杯の原価はいくらですか?

一般的な豚骨ラーメン(900円)の目安は原価率30%で約270円です。スープ(100〜120円)、麺(40〜60円)、具材(60〜90円)が主な内訳です。豚骨スープは長時間煮込みが必要なため、醤油や塩ラーメンより原価がやや高めです。

Q2. ラーメン屋の適切な1日の販売杯数はどのくらいですか?

黒字経営の目安は1日60〜80杯程度です。繁盛店では150〜200杯、行列ができる人気店は300杯以上を売るケースもあります。回転率と客単価を上げることが収益最大化の鍵です。

Q3. ラーメン屋の月商はどのくらいになりますか?

1日150杯・客単価900円の繁盛店が30日営業した場合、月商は約400万円になります。一般的なラーメン店の月商は150〜300万円程度が多いとされています。

Q4. ラーメン屋の利益率(営業利益率)はどのくらいですか?

優良店の目安は営業利益率10〜15%です。月商400万円なら約40〜60万円の営業利益になります。店主が自ら厨房に立つオーナーシェフ型は、自身の人件費もプラスされるため実質月収60〜100万円規模になるケースもあります。

Q5. ラーメン屋の収益を上げるにはどうすればいいですか?

原価率の低いトッピング(煮玉子・チャーシュー追加など)の注文率を上げることが有効です。ライスや餃子などのサイドメニューを充実させることも客単価アップに直結します。また、ランチタイムの回転率を高める工夫(食券制・スタッフ配置の最適化)も重要なポイントです。

参考文献・データ出典

数字ラボ博士

数字ラボ編集部

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