海外旅行保険は必要?期待値で計算した結果
数字ラボ編集部
#海外旅行保険#期待値#保険#クレジットカード
「海外旅行保険って、本当に必要?」
旅行前にこんな疑問を持つ人は多いはず。保険料は安くないし、でも何かあったら不安…
この記事では、海外旅行保険の期待値を計算し、「入るべきか、入らないべきか」を数字で判断します。
【結論】
期待値だけで見ると海外旅行保険は損(還元率30〜40%)。しかし、海外での医療費は数百万〜数千万円になることも。リスク許容度と渡航先によって判断すべきです。
目次
海外旅行保険の期待値を計算してみた
基本データ
1週間のアメリカ旅行の場合:
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 保険料(一般的なプラン) | 約3,000〜5,000円 |
| 保険金支払い総額 ÷ 保険料総額 | 約30〜40% |
| 期待リターン | 約1,000〜2,000円 |
期待値だけ見ると、約2,000〜3,000円の損失です。
なぜ期待値がマイナスか
ほとんどの旅行者は保険を使わないためです。
- 病気・ケガで治療を受ける確率: 約3〜5%
- 携行品の盗難・破損: 約2〜3%
- 飛行機遅延・欠航: 約5〜10%
90%以上の人は、保険を使わずに帰国します。
海外医療費はいくらかかる?【事例一覧】
実際の事例
| 渡航先 | 状況 | 医療費 |
|---|---|---|
| アメリカ | 盲腸手術 | 約300〜600万円 |
| ハワイ | 心筋梗塞で入院 | 約2,000万円 |
| ヨーロッパ | 骨折・手術 | 約200〜500万円 |
| 東南アジア | 食中毒で入院 | 約10〜50万円 |
日本の健康保険は海外では使えません(海外療養費制度はあるが、日本基準の一部しか戻らない)。
アメリカの医療費が高い理由
- 救急車: 約10〜30万円(日本は無料)
- ICU1日: 約100〜200万円
- 手術室使用料: 約50〜100万円
たった1回の入院で、人生が変わる金額になりえます。
海外旅行保険が必要な人・不要な人
期待値で判断すると…
確かに「期待値」だけ見れば、保険は損です。
でも、保険の本質は「低確率・高損失のリスクを分散すること」。
リスク許容度で判断する
- 貯金が1,000万円以上ある人: 保険なしでも対応可能かも
- 貯金が100万円未満の人: 保険に入るべき
- クレカの付帯保険がある人: 補償内容を確認
海外旅行保険の保険料と補償内容を比較【一覧表】
| 項目 | 一般的な旅行保険 | ゴールドカード付帯 | 一般カード付帯 |
|---|---|---|---|
| 保険料 | 3,000〜5,000円 | 年会費に含む | 無料(利用付帯) |
| 治療費用 | 〜1,000万円 | 〜300万円 | 〜100万円 |
| 救援者費用 | 〜1,000万円 | 〜300万円 | 〜50万円 |
| 携行品損害 | 〜50万円 | 〜50万円 | 〜20万円 |
保険の補償内容比較
クレカ付帯保険の注意点
- 利用付帯: 旅行代金をそのカードで払わないと適用されない
- 自動付帯: 持っているだけで適用される
- 補償額: 一般カードは補償額が低い
アメリカ渡航の場合、クレカ付帯だけでは不十分なケースが多いです。
クレジットカード付帯保険で十分なケース
入るべき人
- アメリカ・カナダに行く人: 医療費が桁違いに高い
- 持病がある人: 旅行中の悪化リスク
- 高齢の方、子連れの方: 体調を崩しやすい
- アクティビティをする人: ケガのリスクが高い
入らなくてもいい人
- ゴールドカード以上の付帯保険がある人(補償内容を確認)
- アジア圏の短期旅行: 医療費が比較的安い
- 十分な貯金がある人: 自己負担できる
おすすめの選び方
- まずクレカの付帯保険を確認
- 不足分だけ掛け捨て保険で補う
- ネット保険が安い(窓口より30〜50%安いことも)
海外旅行保険に関するよくある質問
よくある質問
Q1. 旅行当日でも加入できる?
はい、多くのネット保険は出発当日でも加入可能です。ただし、一部の保険は出発24時間前までという制限があるため、早めの確認をおすすめします。
Q2. 持病があっても入れる?
入れる保険もありますが、持病の悪化は補償対象外となることが多いです。告知義務があるため、正直に申告しましょう。
Q3. クレカを複数持っていると補償は合算される?
はい、治療費用や救援者費用は合算できます。ただし、死亡・後遺障害は最も高い金額が適用されます。複数のカードを持っている人は、合算額を確認しましょう。
まとめ:海外旅行保険の選び方と判断基準
海外旅行保険を期待値で見ると「損」ですが、リスク管理の観点では価値があります。
- 期待値: マイナス(還元率30〜40%)
- しかし: 海外医療費は数百万〜数千万円になりうる
- 判断基準: 渡航先、持病、貯金額、クレカ付帯保険
「3,000円の保険料」vs「300万円の医療費リスク」
どちらを取るかは、あなたのリスク許容度次第です。
参考文献・データ出典
- [1] 外務省 - 海外安全ホームページ
- [2] 日本損害保険協会 - 海外旅行保険
- [3] 厚生労働省 - 海外療養費制度