喪服はレンタルと購入どっちが得?参列が年1回未満でも、親を2人見送る10年は購入が安い
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喪服はレンタルと購入どっちが得?参列が年1回未満でも、親を2人見送る10年は購入が安い

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数字ラボ編集部
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喪服は「年1〜2回ならレンタル、年3回以上なら購入」とよく言われますが、参列が年1回に満たなくても、親を2人見送る10年は購入の方が安くなります。 4.4万円で一式そろえれば1着11回で元が取れ、親の葬儀と法要だけで8回、一般の参列と合わせて14回着るからです。

喪服はレンタルと購入どっちが得?4.4万円で買えば1着11回で元が取れる

【1着を11回以上着るなら購入、それ未満ならレンタル】

評価軸 結論と理由
確率 年間の死亡数(160万人)と葬儀1件の平均参列者数(41.4人)から計算すると、20歳以上の人が葬儀に参列するのは平均で年0.64回(約1.6年に1回)です。
期待値 4.4万円で購入した喪服は、クリーニング代を入れても11回目でレンタル(1回7,480円)より安くなります。
コスパ 一般の参列だけなら、10年着ても約6回で、購入はレンタルより約1.9万円高くなります。親を2人見送る10年なら、1人4回ずつが加わって14回になり、購入の方が約1.4万円安くなります。
タイパ レンタルは返すだけですが、平日14時を過ぎて注文すると届くのが1日遅れます。購入すれば、急な訃報でもすぐ着られます。
1着を着る回数 レンタル 購入(4.4万円) 判定
3回 22,440円 54,050円 レンタル(31,610円の差)
6回(平均的な参列の10年分) 44,880円 64,100円 レンタル(19,220円の差)
10回(6回+親1人の見送り) 74,800円 77,500円 レンタル(2,700円の差)
14回(6回+親2人の見送り) 104,720円 90,900円 購入(13,820円の差)

購入の金額には、着るたびのクリーニング代(1回3,350円)を入れています。内訳は後で説明します。男性は礼服が安く、仕事用の靴やシャツを使えるので、分岐点は6回です。一般の参列だけでも10年で届きます。

購入するならそろえるもの

喪服の「年3回以上なら購入」は10万円で買う計算

「年3回以上なら購入」は、喪服レンタルの相羽が示している目安です。1回7,000円のレンタルを年3回、5年続けると約10万5,000円になり、スーツ・シャツ・ネクタイ・靴までそろえた購入の総額(約10万円以上)と並ぶ、という計算です。

ただ、同じ相羽の記事でも、レディースの喪服はイオンで19,800〜39,800円、AOKI・洋服の青山で29,000円からと紹介されています。3万円の喪服にバッグ・パンプス・パールネックレスをそろえても4.4万円で、10万円の半分以下です。相羽の計算では5年で15回(年3回×5年)着てようやく元が取れますが、4.4万円なら、クリーニング代を入れても1着11回で元が取れます。

喪服のレンタルと購入の分岐点を自分の条件で計算する

見積もりの金額と、自分が喪服を着る回数の見込みを入れると、購入とレンタルの差が出ます。初期値は、本文の試算と同じ金額で、一般の参列だけを10年続けた場合です。親を見送る見込みがあれば、「見送る親の人数」を変えてください。

喪服のレンタルvs購入 分岐点シミュレーター

喪服一式の購入価格・1回のレンタル料・1回のクリーニング代と、年の参列回数・同じ喪服を着られる年数・見送る親の人数から、購入とレンタルの差を計算します。遺族として着る回数は、葬儀(通夜と告別式で1回)・四十九日・一周忌・三回忌の4回が初期値です。家で洗える喪服なら、クリーニング代に0を入れてください。

1着を着る回数
6回
購入した方が安くなる金額(マイナスはレンタルが得)
-19,220円
購入が得になる着用回数
11回

1つ目の回数が3つ目の回数に届けば購入、届かなければレンタルの方が安く済みます。

喪服の相場とレンタル料金:一式でいくらかかるか

喪服レンタルの相羽のフルセット(ジャケット・ワンピース・ストッキング・靴・バッグ・ネックレスとイヤリング)は、3泊4日で7,480円(税込)です。返却はクリーニング不要で、送料もかかりません。購入側は、ストッキングとイヤリングは手持ちを使う前提で、喪服・バッグ・パンプス・ネックレスを計上します。

費用 レンタル(1回) 購入(一式)
喪服(ジャケット・ワンピース) 7,480円(小物込み) 30,000円
バッグ ― 5,000円
パンプス ― 5,000円
パールネックレス ― 4,000円
合計 7,480円 44,000円
着た後のクリーニング 0円(返却) 3,350円/回

喪服は、AOKI・洋服の青山の下限(29,000円)に近い3万円としました。小物は相羽が示す購入価格の目安(バッグ4,000〜7,000円、パンプス4,000〜6,000円、パールネックレス3,000〜5,000円)の中間あたりです。クリーニングは、礼服クリーニング36社を比べた集計の店舗型の相場(ジャケット1,000〜2,000円、ワンピース1,200〜2,500円)の中間で、ジャケット1,500円とワンピース1,850円の合計です。

購入した喪服は、レンタル1回ごとに7,480円−3,350円=4,130円ずつ得をします。4.4万円を取り戻すには、44,000円÷4,130円=10.7なので、11回目で購入の方が安くなります。

博士

クリーニングを2回に1回にすれば、1回あたり1,675円で済むから、分岐点は8回まで下がる。家で洗える喪服ならクリーニング代はほぼゼロで、6回だ。着たらすぐクリーニングに出すかどうかでも、答えは変わるんだよ。

喪服はどこで買う?購入先別の価格帯

「喪服はどこで買うか」で、分岐点は大きく変わります。相羽がまとめたレディース喪服の価格帯は次のとおりです。

購入先 価格帯(税込) 分岐点(小物1.4万円込み)
ユニクロ・GU 10,000〜15,000円 6〜8回
イオン・イトーヨーカドー 19,800〜39,800円 9〜14回
AOKI・洋服の青山 29,000〜69,000円 11〜21回
百貨店・東京ソワール 49,000〜120,000円 16〜33回

分岐点は、それぞれの価格帯の下限と上限に小物代14,000円を足し、1回4,130円の差で割って計算しました。百貨店で10万円を超える喪服を買うと、30回以上着ないと元が取れません。損得で選ぶなら、量販店の2〜4万円の喪服が分岐点を低く抑えられます。

平均的な人が喪服を着るのは年0.64回:10年で約6回

2025年の死亡数は160万5,654人(厚生労働省 人口動態統計速報)です。くらしの友の「2026年版 現代葬儀白書」(2025年9月調査、関東の喪主経験者500人)では、葬儀1件の平均参列者数は41.4人でした。全国の葬儀を網羅した数字ではないため、ここから出す回数は目安の概算です。

160万5,654人×41.4人で、1年間に延べ約6,650万人が葬儀に参列している計算です。20歳以上の人口は約1億426万人(総務省 人口推計、2025年10月)なので、1人あたり年0.64回、約1.6年に1回 です。分子には子どもの参列も含まれるので、大人だけならこれより少し少ない可能性があります。また、この平均には遺族としての参列も含まれますが、親の葬儀は一生に数回しかなく、平均に薄く混ざっているだけです。この記事では単純化して、10年で約6回を知人や親戚の葬儀に参列する回数の目安とし、親を見送る時期の回数は別に足して計算します。

同じ喪服を10年着るとしても、一般の参列だけなら約6回です。11回には届かないので、購入はレンタルより約1.9万円高くなります。「社会人なら喪服は1着持っておくもの」と言われますが、親がまだ若いうちは、損得ではレンタルの方が得 です。

参列者は10年でほぼ半分に減っている

同じ白書では、平均参列者数は前回(2020年)の63.6人から41.4人に減りました。家族やごく近い親族だけで送る「身内葬」が増えているためです。知人や職場の関係で参列する回数は減っていく一方、家族の葬儀で喪服を着る回数は変わりません。

参列が年1回未満でも購入が得になる10年:親を見送ると喪服を4回着る

親の葬儀では、遺族としてすべての法要に参列し、そのたびに喪服を着るとすると、次の4回になります。通夜と告別式は続けて行うので、レンタルなら1回の貸出(3泊4日)で済み、購入してもクリーニングは終わった後の1回です。そのため、ここでは合わせて1回と数えます。遺族は三回忌までは準喪服(一般的な黒の喪服)を着るのがマナーとされ、七回忌からは略喪服(地味な平服)でよくなります。ただし、法要の規模や服装は地域や宗派、家の方針で変わり、平服でと案内されることもあります。その場合は回数を減らして考えてください。

喪服を着る場面 時期
通夜・告別式(初七日を同日に行うことが多い) 亡くなった翌日から2〜3日のうち
四十九日法要 約1か月半後
一周忌 1年後
三回忌 2年後

一般の参列(10年で約6回)に親1人分の4回を足すと10回で、分岐点の11回にわずかに届かず、レンタルの方が2,700円安くなります。ほぼ互角です。結婚していれば、義理の親を含めて見送る親は最大4人です。10年のうちに2人を見送れば14回になり、購入の方が約1.4万円安くなります。

つまり、喪服を買うタイミングは「この先10年で親を2人見送りそうだと感じたとき」 です。一般の参列が年1回に満たない人でも、親2人を見送る時期に入れば購入が得になります。見送るのが1人なら、ほぼ互角なので好みで選んでかまいません。

博士

喪服レンタル店の目安は「年に何回着るか」で考えているけど、遺族は1回の葬儀で2日続けて着て、その後も法要が3回ある。自分が参列する側か、見送る側かで、着る回数が全然違うんだ。

急な訃報に喪服レンタルは間に合うか

相羽では、平日14時までの注文なら翌日午前中以降に届きます。訃報を受けてすぐ注文すれば、翌日か翌々日の通夜に間に合うことが多いでしょう。ただ、14時を過ぎたり、土日をはさんだりすると届くのが遅れ、配送の状況次第では通夜に間に合わないこともあります。遺族側になれば、葬儀社との打ち合わせや連絡で、レンタルを手配する余裕もありません。親が高齢になり、見送る時期が近いと感じたら、訃報の前に買っておく方が安心です。

購入するなら、喪服と一緒に、袱紗や数珠などの小物も一度にそろえておくと、急な訃報でも慌てずに済みます。

体型が変わると喪服は着られなくなる:何年着られるか

相羽は、購入した喪服を着られる期間を5〜10年としています。体型が変わって着られなくなることが多いためです。着られる期間が5年に縮むと、一般の参列だけでは約3回しか着られず、購入は約3.2万円高くなります(44,000円+3,350円×3回−7,480円×3回)。

体型の変化が心配なら、ウエストを調整できるデザインや、ゆとりのある前開きのアンサンブルを選ぶと、着られる期間を延ばせます。今の体型のまま5年は着られそうか も、購入を決める前に考えておきたい点です。

男性の喪服はレンタルと購入どっちが得?分岐点は6回

男性の場合も同じように計算すると、分岐点は女性より低くなります。相羽のメンズフルセット(ジャケット・パンツ・ネクタイ・ワイシャツ・靴・ベルト)のレンタルは8,580円(税込)です。購入は、イオンなどの総合スーパーの礼服(20,000〜40,000円)の中間の3万円に、黒ネクタイ2,000円を足した32,000円としました。白いワイシャツ・黒い革靴・黒いベルトは、仕事用を使える前提です。

クリーニングはジャケット1,500円とパンツ1,100円で、1回2,600円です。1回あたりの差は8,580円−2,600円=5,980円なので、32,000円÷5,980円=5.4で、6回目で購入の方が安くなります。 一般の参列だけでも10年で約6回なので、男性は同じ礼服を10年着られるなら、親を見送る前でも購入で元が取れます。黒い革靴やベルトも新しく買う場合は、1万円ほど上乗せして計算してください。

同じ「借りるか買うか」の計算は、振袖のレンタルと購入の分岐点、浴衣のレンタルと購入の分岐点、ベビー用品のレンタルと購入の分岐点、スキーのレンタルと購入の分岐点、ルーターのレンタルと購入の分岐点でもしています。

喪服のレンタルと購入に関するよくある質問

Q1 喪服はレンタルと購入どっちが得ですか?
1着を何回着るかで決まります。4.4万円で喪服一式(小物込み)を購入すると、レンタル(1回7,480円)より安くなるのは、クリーニング代を入れて11回目からです。一般の参列だけなら10年で約6回なのでレンタルが得です。親を見送ると葬儀から三回忌までに1人につき4回着るので、2人見送る10年なら14回になり、購入が得になります。
Q2 喪服はいつ買うのがいいですか?
この先10年で親を2人見送りそうだと感じたときが目安です。親の葬儀では、葬儀(通夜・告別式)・四十九日・一周忌・三回忌の4回、喪服を着ます。親を2人見送る10年なら、一般の参列と合わせて14回になり購入の分岐点(11回)を超えます。1人なら10回でほぼ互角です。買っておけば、急な訃報でレンタルの手配が間に合わない心配もありません。
Q3 喪服はどこで買うのがおすすめですか?
損得で選ぶなら、イオンなどの総合スーパーやAOKI・洋服の青山の2〜4万円の喪服です。小物込みで4.4万円なら11回で元が取れます。百貨店で10万円を超える喪服を買うと、元を取るには30回以上着る必要があります。
Q4 喪服の相場はいくらですか?
レディースの喪服は、ユニクロ・GUで1〜1.5万円、イオンで約2〜4万円、AOKI・洋服の青山で約3〜7万円、百貨店で約5〜12万円です。バッグ・パンプス・パールネックレスなどの小物は、合わせて1〜2万円ほどかかります。
Q5 喪服レンタルはいくらですか?
喪服レンタルの相羽では、靴・バッグ・アクセサリーまで入ったレディースのフルセットが3泊4日で7,480円、メンズのフルセットが8,580円です(いずれも税込)。返却時のクリーニングは不要です。

まとめ:喪服は親が若いうちはレンタル、親を見送る年代になったら購入

喪服を4.4万円でそろえると、クリーニング代を入れて1着を11回着れば、レンタルより安くなります。平均的な人が葬儀に参列するのは年0.64回なので、一般の参列だけでは10年でも約6回で、親がまだ若いうちはレンタルが得です。

ただ、親を見送ると、葬儀から三回忌までに1人につき4回喪服を着ます。親を2人見送る10年なら合計14回になるので、この先10年で親を2人見送りそうなら、参列が年1回に満たなくても購入に切り替える方が安く済みます。 急な訃報に慌てないためにも、そのタイミングで量販店の2〜4万円の喪服と小物をそろえておくのがおすすめです。

スキー・スノボ・ベビー用品・ルーター・振袖・喪服・浴衣の分岐点は、レンタルと購入の分岐点の計算式と品目別一覧で1つの表にまとめています。

参考文献・データ出典

数字ラボ博士

数字ラボ編集部

日常の「なんで?」を見つけると計算せずにはいられない。難しいことも「要するにね」と噛み砕いて、数字で答えを出すよ。

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